井関 早弥香 さん(農学専攻/松本研究室)が 冊子『くだもの縁結び』第4号を発刊しました
井関 早弥香 さん(総合科学技術研究科農学専攻1年/松本研究室)が、川根本町久野脇地区の果樹にまつわるエピソードをまとめた冊子『くだもの縁結び ~久野脇の聞き書き~』の第4号を発刊しました。
住民との会話を地域特有の言い回しなどもそのままに、聞き書き方式でつづり、久野脇地区の暮らしを生の言葉で伝えています。
井関さんは、地域活性化の研究活動の一環として町を訪れた際に、庭先に植えられている様々な果樹に出会いました。
地域の暮らしと果樹のつながりに着目し、地域住民の果樹にまつわるエピソードをまとめて冊子にすることで久野脇地区のPRにつなげようと企画しました。
タイトルは、”縁結び”のパワースポットとして知られる久野脇地区にあやかり、つけたものです。
1号目ではお茶の栽培を地域に広めたおじいさんの話、2号目では果物を使った料理を楽しんでいる女性たちの話、3号目はかつて人々の交流拠点となっていた桑の大木がある一軒家に住むおばあちゃんの話を紹介。
そして今号では、皮から種まで余すことなく使われるユズの魅力などを仲良し夫婦の掛け合いで紹介し、読むと「果物が食べたくなる」1冊になっています。
松本 和浩 教授は、
「同じミカンだけれど、○○さんのミカンじゃなきゃ、という愛おしさをどう付与できるか、風土が持つ空間的な広がり、時間的な広がりをどう伝えていくか、そうした園芸と民藝の融合が研究テーマ。人が変わっても、木は残り、その木を見ながら昔の人とつながることができます。聞き書きによって地域資源の魅力や歴史を次世代につないでいく本活動はとても意義深いものです」
と評価しています。
井関さんは、
「人々の暮らしが育む素晴らしい景色が久野脇の魅力。何とか未来に残したいです。農園体験やお茶の飲み比べができる体験カフェがあり、観光ガイドさんが一緒に歩いて案内もしてくれるので、ぜひ予約をして足を運んでほしい」
と久野脇への熱意を語りました。
◆『くだもの縁結び ~久野脇の聞き書き~』は、1冊550円(税込)で販売しています。
【販売場所】
?お休み処 まきや(川根本町久野脇)
?四季の里2F 喫茶店 パンセブレ(川根本町下長尾)
?クロンボ古庄店(静岡市葵区古庄3丁目)
※販売協力店を募集中です。