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2024欧洲杯线上买球_欧洲杯投注在哪买-app下载 静岡大学

令和7年度静岡大学入学式を挙行しました

2025/04/16
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令和7年4月4日(金)にグランシップ 大ホールにおいて、令和7年度静岡大学入学式を挙行しました。

式に先立ち、静岡大学混声合唱団による「すずらん」と、静岡大学吹奏楽団の演奏と共に静岡大学学生歌「われら若人」の合唱があり、続いて三田村 健氏の指揮により、静岡大学吹奏楽団から「エル?カミ―ノ?レアル」と「宝島」が演奏され式典に華を添えました。

式では、日詰 一幸学長から、学部生2,022名(編入学生を含む)、大学院生686名の新入生に対して、入学が許可され、「これからの皆さんの学びの中で、ぜひ文系や理系という枠を取り外し、様々な学問分野の学びに挑戦して下さい。大学で出会う人々との交流を大切にしていただきたいと思います。」との式辞がありました。

最後に、新入生を代表して、2024欧洲杯线上买球_欧洲杯投注在哪买-app下载地球科学科の赤澤 優さんから静岡大学での新たな第一歩に向けて力強い宣誓が述べられました。

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。これからの大学生活をともに活気ある有意義なものにしていきましょう。


*下記より式典のダイジェスト動画をご覧いただけます。
■ 令和7年度静岡大学入学式
 
令和7年度静岡大学入学者数
○学部(学士課程)
人文社会科学部    429名
教育学部       266名
情報学部       243名
2024欧洲杯线上买球_欧洲杯投注在哪买-app下载        235名
工学部        550名
農学部        184名
グローバル共創科学部 115名
       計 2,022名
※人文社会科学部、情報学部、工学部、農学部には編入学生を含む。

○大学院(修士課程)
人文社会科学研究科  32名
総合科学技術研究科 580名
山岳流域研究院     7名
        計 618名

○大学院(博士課程)
教育学研究科      4名
光医工学研究科     4名
自然科学系教育部   19名
         計 27名

○大学院(専門職学位課程)
教育学研究科     41名
         計 41名

     合計 2,708名

日詰学長から、入学生へ式辞がありました

日詰学長から、入学生へ式辞がありました

入学生代表者 2024欧洲杯线上买球_欧洲杯投注在哪买-app下载の赤澤 優さんから入学生宣誓がありました

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令和7年度 入学式式辞
 
 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。そして、ご家族?保護者の皆様にも、お子様のご入学を心よりお祝い申し上げます。

 静岡大学は今年度、学部学生2,013人、編入学9人、大学院修士課程618人、大学院博士課程27人、専門職大学院教育実践高度化専攻41人の合計2,708人の新入生をお迎えすることができました。ここに全学の教職員を代表致しまして、皆さんのご入学を心より歓迎致します。

 皆さんが入学された静岡大学は、1949年に新制国立大学の一つとして誕生し、昨年ちょうど75週年を迎えました。実は、今年、静岡大学にとってとても大切な節目の年にあたっています。静岡大学の起源をたどりますと教育学部の前身となる静岡師範学校まで遡ることになります。静岡師範学校は1875年に創設され、今年で150年を迎えます。つまり、2025年は静岡大学の創基とも言うべき記念すべき年にあたります。また、1965年に新制国立大学で唯一の理工系附置研究所として電子工学研究所が設置されてから60周年になります。さらに、今日の高度情報化社会を先取りした取り組みとして誕生した情報学部の設置から今年で30周年を迎えます。本日、このように長い歴史と伝統を有する静岡大学に皆さんをお迎えすることができましたことを私たちはとてもうれしく思っています。静岡大学はこれまで静岡県内の中核大学として静岡県内はもとより日本、そして世界に羽ばたく多くの人材を輩出してきました。皆さんもぜひ諸先輩同様に、ご自身の志を静岡大学での学びを通して実現していただきたいと思います。

 さて、皆さんは静岡大学で大学生としての生活を始めようとしています。そして、新たに始まる学生生活に大きな期待と夢を膨らませておられることでしょう。皆さんはこれからご自身が選択した学部や研究科に所属し、自らの問題関心に沿って学びを深めて行くことになります。私は最初に皆さんの学生生活において多くの割合を占めることになる、大学での学びについて少し触れてみたいと思います。皆さんは、これまでの受験勉強から離れ、真の学問の世界へと身を投じることになります。そして、自分が興味や関心を持っていることを思う存分学べるということに大きな喜びを感じておられるのではないでしょうか。大学における学びは皆さん自身の関心や目的に基づいて、その内容を決めていくことができます。つまり、大学は皆さんの問題関心に基づいて、自由に物事を探求し、そのような営みから得られたことを一定のルールに基づいて自由に発信することができる場です。そして、大学においては物事の真理に近づくため、「探求」するということが評価され、それも皆さんの創造力を生かした探求こそが重視されるところです。これからの皆さんの学びの中で、ぜひ文系や理系という枠を取り外し、様々な学問分野の学びに挑戦して下さい。つまり、従来の学問間の境界を乗り越えて学びの幅を広げていただきたいということです。マイクロソフト創業者の一人であるビル?ゲイツは大学で応用数学を専攻するとともにコンピュータに興味をもち、かなり自由に学生時代を過ごした人だと思います。その彼が大学時代の学びを次のように振り返っています。「ハーバード大時代、心理学や歴史など幅広い授業を取ったことが、仕事で大いに役立った」と(朝日新聞2025年2月4日朝刊)。
 学士課程に入学された皆さんは、特に初年次の間、専門科目よりも教養教育の科目を多く学ぶことになります。これらの科目には語学も含まれ、高校までの延長だと受け止める人も多く、「何のために学ぶのか」と疑問を持つことがあるかもしれません。そして、教養教育での学びは実用的なことの学びを重視する人からすれば「役に立たない」という捉え方をされることがあるかもしれません。しかし、「人間は実用的な目的のためだけに生きているわけでありません」(『教養の再生のために』影書房、2005年、13頁)。では、なぜ大学教育の中で、このような科目が用意されているのでしょうか。シカゴ大学で日本文学を教えているノーマ?フィールドさんは、リベラルアーツとされる教養教育の目的について、次のように述べています。「全般的な知性の拡充と洗練をめざし、技術的もしくは専門的訓練のために必要に狭く限定されない」学び、それが「教養教育」であるとしています(『祖母のくに』みすず書房、2000年、84頁)。彼女が私たちに伝えたいことは、これから大学という場で学ばれる皆さんが自立した一人の人間として成長していくにあたり、その基盤となるのが「特定の目的に縛りつけられない」学びの機会であり、そのような学びこそが大学で学ぶことの意義であるのではないか、ということだと私は解釈しています。
 やがて皆さんは学年の進行とともに、より専門領域での学びの機会が増えていくと思います。その際ぜひ心にとめておいていただきたいことを評論家でもあり作家でもあった加藤周一という人がかつて次のように述べていました。「専門化が進めば進むほど、専門の境界を越えて動くことのできる精神の能力が大事になってくる。その能力を与える唯一のものが、教養なのです。だからこそ科学的な知識と技術?教育が進めば進むほど、教養が必要になってくる」と(『教養の再生のために』影書房、2005年、112頁)。教養教育を学ぶことは、皆さんが今後様々な領域で専門の学びを深めていくにあたり、その学びの基礎を形成するとともに分野を超えて総合的な思索を養ってくれるものではないかと思います。そして、文系?理系という枠を越えた様々な基礎的な学びが大切であるということを、皆さんに知っておいていただきたいと思います。このことは大学院で学ぶ皆さんにも言えることです。大学院では、学士課程での学びの上に立ち、専門的な学びをさらに深めていく場ですが、その際、一つの専門領域にとらわれず、ぜひ広く他の学問領域で蓄積された知にも触れ、思索の幅を広げていくことが大切だと思います。近視眼的には、役に立ちそうにも思えないことが、実はいつか役立つ時が来るということを、先ほどご紹介したビル?ゲイツも述べていることを再度お伝えしておきます。
 ところで、私はこれまで、大学での学びについて私の皆さんへの期待をお話してきましたが、皆さんが学生生活を通じて成長するためにどのようなことをしたら良いのか、そのことにも触れてみたいと思います。最近、教育学者の濱中淳子さんが『大学でどう学ぶか』(ちくまプライマリー新書、筑摩書房、2025年)という新書本を上梓しました。この本は、約80人の大学生のインタビューをもとに、それを分析する中から大学生が成長する条件を二つ示しています。その二つのことをご紹介したいと思います。
 濱中さんの言う成長の条件の一つ目は、これまで私が触れてきた大学での学びに関わることですが、皆さんが「大学時代に自分の学びを大きく発展させたいのであれば、まずアウェイの世界に飛び込み、それまで経験したことのない刺激を受け、思考を活性化させる」ことだとしています(同書、152頁)。アウェイとは、ホームの反対語です。濱中さんは「ホームは、個人にとって居心地のよい慣れた場所であり、よく知ったメンバーで構成されるが、刺激がない場所でもある」、一方「アウェイは、個人にとって居心地が悪い慣れない場所であり、日常の言葉が通じないような見知らぬ人間たちが存在するが、同時に刺激のある場所」だとしています(同書、125頁)。皆さん自らがアウェイの世界に飛び込むということは、例えば自らが興味?関心を持つ専門領域とは異なる学問の領域に足を踏み入れてみることや、自分とは異なる考え方や意見を持つ人と交わりを持つこと、更には外国など異文化の中に思い切って足を踏み入れてみることもアウェイの世界に飛び込むことではないかと思います。このような経験は、学生時代のようにある程度「時間に融通の利く時」にしかできないことではないかと思います。ぜひ皆さんが学生の間に、自分自身がアウェイだと感じられる世界に飛び込んでみて下さい。
 次に濱中さんの言う皆さんの成長に向けての二つ目の条件は、「早い段階で教員に話しかけ、考えていることや興味、不思議に思っていることを伝え、アカデミアとの接点や興味関心の育て方についてヒントをもらうこと」だとしています(同書、152頁)。つまり、大学に入学後なるべく早く皆さんが教員に話しかけ、教員との関係を構築するということです。
大学教員は、誰もが大学院で研究者になるための訓練を受け、自らの専門領域において常に「なぜ?」ということや「本当にそうなのか?」ということを考え続け、研究成果を世に出しています。そして、大学という場はまさに「なぜ?」や「本当にそうなのか?」という疑問を追求する場だと位置づけている人々でもあります。したがって、当然教員は学生である皆さんにも同様の問いを投げかけることになり、それが自分の役割でもあると認識しているはずです。そのような教員と学生との交わりの中で、皆さんは物事の本質にアプローチする機会を持つことになります。つまり、大学教員は皆さんが「『多面的に思考できるようになってほしい』『重層的な根拠に基づいて判断できるようになってほしい』『当たり前だと思われている事柄について批判的に検討する力をつけてほしい』」ということを期待して問いを発することになります(同書、133頁)。そのため、ある時には、禅問答のような場面にも遭遇することがあるかもしれませんが、それが大学という場での教員と学生との関係の一場面となるかもしれません。しかし、このような場を通じて、皆さんは確実に自らの「思考力を鍛える」ことができるはずです。
 以上、皆さんが静岡大学で大学生として成長する条件について触れさせていただきました。これから大学生として過ごす中で、ぜひこの二つのこと、つまり「アウェイの世界に飛び込むこと」と「教員に話しかけ、自分自身の興味関心の育て方についてヒントをもらうこと」(同書、152頁)を心に留めていただきたいと思います。

 静岡大学には、学部と大学院を合わせて1万人を超える学生が学んでいます。本学に在籍する学生は静岡県内出身者ばかりでなく、全国各地からそして世界各国から集まっています。このような環境の中で皆さんは、これまで出会ったことのないような人と出会うことでしょう。そのような出会いは皆さんにとってかけがえのない経験となるはずです。これから皆さんには、同級生との新たな出会いばかりでなく、ゼミや研究室さらにはサークルや部活動を通じた先輩との出会い、そして皆さんの身近で学生生活を支える教職員との出会いなど、様々な出会いがあるはずです。皆さんはそのような新たな出会いの中から多くのことを学び、気づきを得る機会を持つことができます。自分とは異なる経験を持つ人との交流、そして自分とは異なる能力や才能を発揮する人との交流、そしてまだ出会ったことがない「すごいと思う人」との交流、このような交流の機会が皆さんのこれからの学生生活の前に開かれています。まずは皆さんが受け身になるのではなく、ぜひ自らの心の扉を開け放ち「口を開いて」、これまで出会ったことのない人との出会いを大切にしていただきたいと思います。そのような出会いは、同級生だけではなく、ゼミや研究室、さらにはサークルや部活動を通していろいろな機会があるはずです。場合によっては、皆さんの生涯に影響をもたらす同級生、先輩、教職員との出会いもあるのではないかと思います。そのような人との交流や語らいは皆さんのこれからの人生にとっても大切な機会になるはずです。ぜひそのような機会を大事にして下さい。また、本学にはアジアの国々ばかりでなく、アフリカ、北米、南米、ヨーロッパ諸国からも多くの留学生が学んでいます。そのような留学生との交流は言葉が一つの壁になるかもしれませんが、彼らは皆さんとの交流を待ち望んでいると思います。静岡大学へ留学した学生たちとの交流は、きっと皆さんに大きな気づきや学びの機会をもたらしてくれることでしょう。ぜひそのような交流も積極的に行ってください。

 最後になりますが、私たち教職員は、皆さんの学生生活が充実したものとなるように支援をしていきたいと考えています。どうぞ気軽に私たちに声をかけて下さい。そして、皆さんが静岡大学の優れた環境の中で、生き生きと学生生活を送ることができるよう心より願っています。改めまして、本日はご入学まことにおめでとうございます。以上をもちまして、私からの式辞とさせていただきます。

令和7年4月4日
静岡大学長 日詰 一幸