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静岡県熱海市逢初川の源頭部の盛土下端部にあった沈砂池

2024/12/11
プレスリリース

2021年7月3日、熱海市伊豆山地区の逢初川源頭部にあった盛土が崩壊して発生した土石流は、逢初川を流下し、大きな被害をもたらしました。
本研究では、盛土下端部に残された巨礫層を調査した結果、同層は盛土であり、さらに熱海市の報告した写真資料との照合から、巨礫層は盛土下端部にあった沈砂池の下流側の擁壁であったことが判明しました。
静岡県の資料によると、沈砂池は2012年10月以降(時期不明)には、既に土砂で埋塞していた可能性があるといいます。
以上のことから、次の推論が導き出せます。
沈砂池の役割は水の貯留なので、擁壁には止水効果があり、また、流れ込んだ泥質土砂を堆積させる効果があります。
そのため、擁壁に設置された有孔管(水の排出孔)の目詰まりと盛土内地下水の流下抑止効果をもたらし、盛土崩壊前には、盛土下端部での地下水の排水能力は著しく低下していたと推定されます。
これは、静岡県が想定した「今回の降雨は24時間総雨量、期間雨量が最大となり、盛土下端部からの排水が不十分なため、盛土の内部に水がたまり、地下水位が上昇する。(推定)」を裏付けるものです。

この研究成果は、「静岡大学地球科学研究報告」に受理されました。
下記の日時で詳細をご説明いたしますので、取材方よろしくお願いいたします。
なお、当日の説明は北村が行います。概略はプレスリリース資料をご覧下さい。

日時:令和6年12月11日(水) 10:00~
場所:静岡県庁東館10階 社会部記者室
会見者:北村 晃寿(静岡大学)

 熱海市伊豆山地区の土石流の流路と調査地点

熱海市伊豆山地区の土石流の流路と調査地点

論文情報

題名:静岡県熱海市逢初川の源頭部の盛土下端部の巨礫盛土について
誌名:静岡大学地球科学研究報告, 51号.
著者:北村 晃寿1*,2,矢永 誠人2,3,森 英樹

1:静岡大学2024欧洲杯线上买球_欧洲杯投注在哪买-app下载地球科学科,2:静岡大学防災総合センター,3:静岡大学2024欧洲杯线上买球_欧洲杯投注在哪买-app下载放射科学教育研究推進センター,4:静岡大学技術部
*責任著者

お問い合わせ先:

静岡大学2024欧洲杯线上买球_欧洲杯投注在哪买-app下载地球科学科?防災総合センター
北村 晃寿
TEL:054-238-4798
E-mail:kitamura.akihisa[at]shizuoka.ac.jp
※[at]を@に変更してご利用ください。