LGBTサークルgrandiose(グランディオーゼ)が「LGBTQフレンドリー企業一覧 静岡おまちMAP ウェディング編」を製作しました
『grandiose(グランディオーゼ)』は、性的少数者(LGBTQ)や支援者が2015年に結成した静岡大学の学生サークルで、性的少数者も自分らしくいられる居場所作りを目標に活動してきました。
同性同士の婚姻が法的に認められていない日本では、LGBTQカップルに対して「結婚に相当する関係」とする証明書を自治体が独自に発行する制度が、2015年に東京都渋谷区や世田谷区で始まり、現在は全国の自治体のうち8割以上が導入しています。
しかし、例えば同性カップルが「指輪をつくりたい」「パーティーを開催したい」という場合に、理解のある企業や店舗を見つける情報源は限られています。
当事者のなかには個別の問合せをすることさえ躊躇する方もいる現状から、地域版の一覧表製作を目指し、学生たちはアドバイザーの大学教員とともに企業を1社ずつ訪問することで、今回11店舗の賛同を得て実現しました。
今回製作された「LGBTQフレンドリー企業一覧 静岡おまちMAP ウェディング編」はJR静岡駅近くの中心市街地、通称「おまち」にあるウェディング関連の企業や店舗の情報を掲載したもので、特定地域を対象としたマップとしては東京都渋谷区が企業と連携して製作した例があるものの、学生が主体となって製作した例はほとんどありません。
パンフレットは、静岡市のパートナーシップ制度で宣誓した同性カップルに渡されるほか、性の多様性に関わる講演会での配布、「あざれあ(静岡県男女共同参画センター)」、「アイセル21(葵生涯学習センター)」、東京都内にある静岡市移住支援センターなどの施設にも置いていただくことになりました。
なお、製作にあたっては、特定非営利活動法人静岡県男女共同参画センター交流会議様の協賛、特定非営利活動法人しずおかLGBTQ+様、沼田 千晴 様(刃物の政豊)、村松 重治 様の協力をいただきました。
また本企画のアドバイザーとして 宇賀田 栄次 教授(静岡大学学生支援センター)と 松尾 由希子 教授(愛知大学文学部 令和5?6年度静岡市男女共同参画審議会会長)がサポートしました。