高校生のための化学講座「ノーベル賞2023講座」を開催します
2023年の自然科学分野の三つのノーベル賞は、
?「アト秒レーザー技術」(物理学賞)
?「量子ドットの発見と合成」(化学賞)
?「mRNA ワクチン技術」(生理学?医学賞)
の研究者に贈られることになりました。
ちょっと理解するのが難しそうな研究ですが、今回は幸い静岡大学工学部に近い分野の研究をしている教員がおりましたので、欲張って三賞すべての解説講演会を企画しました。
高校教科書に登場しない、人類の社会を大きく変えるかもしれない先端科学にじっくり触れてください。
開催日 |
2023年12月17日(日)
【事前申し込みが必要です】 |
---|---|
時間 | 13:00~16:00 |
場所 | 静岡大学浜松キャンパス 共通講義棟21教室 |
参加費 | 無料 |
会場案内 | 浜松駅から遠州鉄道バス15,16番のりば発車の全系統が停車する「静岡大学」下車。約20分。 |
対象 | 高校生、一般、その他 |
講座について | 講演 1 (13:00) 「いかにしてアト秒の光が誕生したか」 杉田 篤史 先生(静岡大学工学部 化学バイオ工学科 教授) 2023 年ノーベル物理学賞の受賞対象となった「アト秒パルス光」発生とそれに関わる光技術について紹介します。 この技術は、原子、分子レベルで生じる極限的に“高速”な電子の振る舞いを追求した結果生まれたものです。 どのようにして1/1018 秒に相当するアト秒の世界に迫ることができたか、歴代の関連するノーベル賞の成果を交え、解説します。 講演2 (14:00) 「 『量子ドット』って、何?」 川井 秀記 先生(静岡大学工学部 化学バイオ工学科 准教授) ノーベル化学賞受賞対象となった「量子ドット」。初めてその言葉を聞いた方も多いのではないでしょうか。 しかし、「量子コンピューター」、「量子暗号通信」など「量子」とつく言葉は最近よく耳にします。 「量子」とは何でしょうか。また、「量子ドット」は私たちの生活にどのように関係してくるのでしょうか。 わかりやすく解説します。 講演 3 (15:00) 「新型コロナウイルス感染症に対する効果的ワクチンに繋がる mRNA 技術」 新谷 政己 先生(静岡大学工学部 化学バイオ工学科 准教授) 2019 年の年末から世界中に蔓延した新型コロナウイルス感染症によって、私たちはパンデミックの恐ろしさを、身をもって体験することになりました。 この事態の収束に mRNA ワクチンの登場が重要であったことは確かです。 講演では、mRNAワクチン開発に繋がった、いくつかの重要な基礎研究上の発見について解説します。 |
その他 | 主催:日本化学会東海支部 後援:静岡大学工学部化学バイオ工学科 |
問い合わせ先:
〒432-8561 浜松市中区城北3-5-1
静岡大学工学部 戸田三津夫
TEL: 053-478-1146
E-mail:toda.mitsuo@shizuoka.ac.jp