【参加者募集】高校生のための化学講座『サピエンスを考える』のご案内
2022年のノーベル生理学?医学賞は,DNA解析に基づく人類の進化に関する研究に貢献したドイツ?マックスプランク進化人類学研究所のスバンテ?ペーボ教授に授与されます。
その研究成果は、私たちホモ?サピエンス(アフリカ系を除く)の遺伝子の中にネアンデルタール人のものが存在しており、数万年前に交雑していたことを示しています。
これは、人類進化の歴史を大きく書き換える一大事です。
皆さんも、この機会に生物としての自身の起源に想いを馳せ、ヒトとしての自分の存在、行動原理、これからの社会について想いを巡らせてみませんか。
開催日 |
2022年12月11日(日)
《事前申込が必要です!》 |
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時間 | 13:00?16:00 (12:30開場) |
場所 | 静岡大学浜松キャンパス 共通講義棟21教室 |
参加費 | 無料 |
会場案内 | 浜松駅から遠州鉄道バス15、16番のりば発車の全系統が停車する「静岡大学」下車(約20分) |
イベント詳細 | 【対象】高校生、一般、その他 【プログラム】 講演1(13:00) 「遺伝物質の研究の歴史と研究技術への化学の貢献」 二又 裕之 先生(静岡?学グリーン科学技術研究所?静岡?学?学院 総合科学技術研究科 教授) 内容:生物の生理学的形質が次世代に継承される現象(遺伝)は、古来より当然のことと認識されていましたが、そのメカニズムの大元が遺伝子であると分かったのは、科学史的には比較的最近のことです。この講演では、この遺伝子の発見の歴史とそこから生じた分子生物学と他の研究分野への応用と社会との繋がりを解説します。 講演2(14:00) 「サピエンスの履歴を明らかにした古代DNA 研究とは」 岸田 拓士 先生(ふじのくに地球環境史ミュージアム 准教授) 内容:死後長時間を経た生物のDNA――古代DNAの研究技術の発展に伴って、ヒトを含めた多くの動物の集団史や過 去数万年間にわたる地球の環境変動史などが明らかにされてきました。本講演では、これまでの古代DNA研究の歴史 と現時点における到達点をレビューし、現在ふじのくに地球環境史ミュージアムで行われている縄文時代のイルカ類 の遺伝的多様性に関する研究を紹介します。 講演3(15:00) 「ヒトの多様性とイノベーション」 金間 大介 先生(金沢大学 融合研究域 教授/東京大学 未来ビジョン研究センター 客員教授) 内容:イノベーションの実現は、いかに個人が創造性を発揮し、新規性や有用性のあるアイデアや知識を創出できる かに依存します。ただし、そうしたアイデアや知識は、必ずしも独立した個人の内側からのみ生み出されるわけでは なく、他者の持つ知識や経験との接触、意見のぶつかり合いといった機会を通じて、より実用的に強化される傾向に あります。本講演では、現代人が持つ多様な可能性と、そのマネジメントの難しさについて考えます。 【コロナ対策】 ?検温を実施し、風邪の症状が見られる場合には参加を見合わせてください。 ?室内でのマスクの着用や、感染防止対策(手洗い、咳エチケット、うがい等)をお願いします。 主催:日本化学会東海支部 後援:静岡大学工学部化学バイオ工学科 |
申込み方法?問い合わせ先:
〒432-8561 浜松市中区城北3-5-1
静岡大学工学部
戸田 三津夫
TEL:053-478-1146
E-mail:toda.mitsuo@shizuoka.ac.jp